ソニーは、いまや世界のソニーだが、この前身はほんの小さな会社だった。創業者の井深大氏の創業当時の逸話が愉快だ。当時、井深氏はわずかな社員を前に、毎日朝礼を行い、そのたびにそまつなみかん箱の台の上から「会社の将来は遠大である」と説き続けたのだそうだ。ソニーは、実際に言葉どおり、遠大に伸び広がったが、当初から井深氏には、ソニーを世界一のソニーにする大きなビジョンとポリシーがあったわけだ。経営の神様といわれる松下幸之助氏、世界のホンダを作った本田宗一郎氏なども、ちっぽけな会社のころから広大で果てしない夢を持ち続けてきた人たちである。ビジョンとは、会社の五年先、十年先の未来図であり、将来への抱負と夢。ソニーや松下、ホンダなどの例を引くまでもなく企業には、「わが社はこうする、こうなる」という現実的で、実現性のあるビジョンやポリシーが不可欠だ。しっかりした経営の理念や方針のない会社はむしろ願い下げにしなければ、転職後の自分の将来も暗いものになってしまう。会社案内を見てもこのビジョンとポリシーがはっきり見えてこないなら、面接のときにでも聞いてみて、その会社のビジョンとポリシーをつかんでおくことは、自分の将来のためにもきわめて大切なことだ。
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