新人、中堅がさまざまな理由から離職するなか、ベテラン看護師の存在は必要不可欠だ。しかし、現在、自治体病院を中心に人件費の削減とベテラン看護師の事実上のリストラが進んでいる。自治体病院の看護師だから安定しているというわけでもないのだ。指定管理者制によって民間移譲されると「解雇」されるが、もともと公務員には解雇されるという概念がないため、雇用保険に加入しておらず、失業しても失業保険給付の保障がない。05年に4町(森吉町、阿仁町、鷹巣町、合川町)が合併してできた北秋田市では、新市誕生とともに策定された「北秋田市医療整備基本構想」による病院統合問題で揺れている。同基本構想では、既存の3病院(阿仁町立病院、公立米内沢総合病院、北秋田中央病院)と合川診療所を統合し、新たに北秋田市民病院を建設し秋田県初の公設民営方式で10年4月に開院した。新病院は市街地にある公立米内沢総合病院から8キロ離れた、交通の便の悪い場所にある。医師が思うように集まらず、計画の常勤医31人に届かぬ15人(うち2人は歯科医師)で、320床中、143床が休床してのスタートとなった。
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